2013/04/11

チェア張り替えと簡易別注



キレイな椅子の座面を張替。
イイ感じに仕上がり、喜んで頂けました。

座面だけの張替、ウレタンの交換は1脚 6000円~
数百種類ある生地からお好きな生地をお選び頂けます。

椅子はどうしても痛み易いモノ。
それでも修理すれば長く使えます。









お店の2階がやっとこさ、片付いてきました。
今はUSEDの家具を主に置いています。

今日は納品が3件。
明日は奈良へ行ってきます。



先日ちょとだけ触れていた、
「簡単に作る別注家具」 も納品。
店頭でのお渡しだったので、設置しての写真がなく、
あげくに携帯で撮った写真しか残ってませんでした。。失態!


安価な材料を使って、作りも出来るだけ簡単に。
ザクッと塗装して、完成。

窓辺に置かれる、カウンター兼お茶するテーブルです。


幅1000 奥行300 高さ800  お値段 ¥25,000(税別)

普通の別注家具と何が違うのか。

まず材料。 無垢の天然木(広葉樹)は使っていません。
天板はパインの集成材、脚は針葉樹。

次に作り方。 
図面を引いて、キッチリ製材して、ホゾ組みして、 といった部分を出来る限り簡略化。

塗装もざっくりです。ムラもあります。
制作時はタイムアタックさながらです。

日曜大工を代行する。 
そんなイメージなので、作ろうと思えば、お客様ご自身でも作れるかも。
でも、材料だけならともかく、工具や塗料を1から揃えて作るのはなかなか大変。

同じ日曜大工でも、家具を作る仕事をしている人が作れば、仕上がりも良くなります。
作るのも早いです。
ザックリ作る分だけ、値段をググッと下げれます。


メリットは値段。
 
ピッタリくる家具が欲しいけど、そこまで予算は出せない。
自分で作るのはちょっと… そんな時には良いと思います。


デメリットもたくさんあります。

・お任せになる部分が多くなる

材料費は勿論ですが、打ち合わせ&制作にかかる時間(手間賃)を出来るだけ短くしないと
値段を下げるのは難しい。
なのでサイズやデザイン、色などおおまかなご希望お伝え頂いた後、詳細はほとんどお任せになります。
いわゆる別注家具の場合、ご要望をお聞きし、図面と見積もりを作って再度ご相談。
変更を加えてイメージを固めて制作へ。 という流れなのですが、
この場合、打ち合わせは1回きり。 図面の確認もありません。 即制作です。

「思ってたのと違う、、」となってしまうリスクは高くなります。


・デザインに凝ったものや、作りが複雑なものには適しません。

制作に時間がかかると値段が上がってしまいます。
その場合、安価な材料を使うのにそこそこ値段がする、という中途半端に事になるかも。
あくまで安く作る為の方法なので、ご要望全てに応えられるわけではありません。
扉や引出を組み込むなら、しっかりしたオーダー家具をお勧めします。


勿論、すぐに壊れたり、ガタガタしたり、そんな事は無いように作ります。


もう1つ、この作り方で作れるモノには限りがあります。
テーブルや椅子、デスクなど毎日の日常生活で頻繁に使い、且つ負荷のかかるモノは
しっかりした材料で、ばっちりと作る方が絶対に良いです。

本棚や食器棚など、高さがあって重量がかかる家具も強度の面で難しいです。

逆に、背の低いものや負荷のかからないモノなら作りやすいです。
テレビボードやちょっとした棚、サイドテーブル、クローゼット内部の収納などには適しています。

家具の表情を決める塗装。
塗装にも時間がかけられないのでキレイな仕上げには向きません。
無着色のナチュラルな塗装だと安っぽくみえるかも。
ザックリ、クタっとした雰囲気ならやり易いです。


こちらはカウンター下の本棚。 作り方は日曜大工。 研磨もそこそこに着色。
オーダーで作ると打ち合わせから納品まで1か月半はかかりますが、
これなら早ければ2週間程度。 お値段も半額くらいになります。




通販などで売られている量産家具よりは少し高くなるかもしれませんが、
サイズも色もピッタリ合わせられる。日曜大工代行家具です。



少し長くなりますが、このやり方についてもう少し。

家具職人さんの中には「こんなの家具じゃねぇ!」と仰る方もいるかもしれません。
確かに家具として、決して品質の良いモノとは言えません。

じゃあ、

「良い家具」って何でしょ?


海外で大量生産された量産家具は悪い家具?

職人が腕を振るって丹念に作った家具だけが良い家具?

デザインが好みなら使い勝手はどうでもいい?

メーカー品よりオーダー家具のほうが良質?


人それぞれに好みがあり、家具に求める条件も違います。

量産家具は安い。 安いのも良い家具の条件の1つ。
値段よりデザインや品質を。それも条件の1つ。

作り手はどうしても、家具のあるべき形、に捕らわれてしまいます。
勿論、丁寧に作れば品質は良くなりますが、お客様がそれを求めていないなら?
家具として「品質」は上がるけど、同時に値段も上がっちゃう。


訓練校で学んでいる頃、友人の依頼で簡単に作った家具。
安くつくれて好みの雰囲気を出せればとても喜んでもらえた。



職人の技術と知識があれば品質の良い家具ができる。(僕はまだまだですが)
技術と経験は使い方によっては質だけではなく、早くキレイに作る事に活用できるはず。
腕があればあるほど、簡単に早くキレイに作れるはず。
日曜大工程度の仕事しかできないならダメですが、
ちゃんと作れる技術があれば、日曜大工でもご要望にお応えできるのでは?




そんな事をいつも考えています。
「そんな良い家具でなくていいんだけど・・・」 に応えたい。

問題点も山積みですが、ある一定のご要望にはピッタリはまるやり方だと思います。

オーダー家具、USED家具、家具修理、メーカー品

これらに「日曜大工家具」も加えて、ご提案できる幅が広がればいいな、と思います。


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