2014/11/15

リメイクとオーダー、本。

レコードラックを作らせて頂いた際に不要だという事で頂いたソファ。

可愛い形なので張り直してリメイク。良い色。
昨日から出してます。
張り替え工賃と生地代のみなので¥20,000(税別)

ってのを昨日Facebookで書いたら今日売約済になりました。
売れるのはほんとにすぐ売れる。ありがとうございます!










































































オーダーの座卓も完成。
楢材。オーク。
甘削りでオイル塗装。






































インテリア雑誌で一番好きなのは断トツでconfort (コンフォルト)です。
真面目です。ちゃんとしてる。
雰囲気だけ、質や内容を問わず、見た目だけの残念な雑誌が多い中、
細かくいろいろ載っていて勉強になる。

今月は「日本のスタンダードチェアを探せ」
http://confort.ksknet.co.jp/

色んなメーカーの椅子が載ってます。
「良い椅子が欲しいな」 と思った時にこういう本があれば助かると思う。

あ!ここに載ってる椅子、取扱いのある椅子もたくさんあります。
ついでにこの雑誌はめっぽう高いので、お店来て読んで下さい。
バックナンバーも山ほどあります。

安い椅子と高い椅子の何が違うのか、よく分かる。

5軸NCルーターで削って綺麗な曲線を出して行く作業。
NCルーターっていうのは↓こういうのです。


プログラミングして、機械で削っていく。この機械だけで○千万とかするらしい。
こういう作業を手でやったら、できなくはないんだろうけど、値段もきっと数倍になります。
これを手でやると完成する家具は作品に近い。
同じものを同じ品質でたくさんは造れない。メーカーにしかできない事。

だから僕はここでしか作れないモノをなるべく造ろうと思ってます。
修理やリメイクもその1つ。


この前書いてた、高尾長良 『影嬪』を読んだ。
一昨年の新潮新人賞受賞した『肉骨茶』 が好きだったんで楽しみしてたら、びっくりした。

前作の書き出し。

今作の書き出し。
 『日本書紀に描かれた伝説の悲恋が、 一三〇〇年の時を経て、再生する。
  日本語の古層から立ち上がる想像力。 精神と皮膚を焦がす憎愛の熱量。
  新潮新人賞最年少受賞者の飛翔作!』

高尾さんはまだ22歳。小説家としてもまだ2作目。

そもそもこれは日本書紀にある影嬪の物語を新訳したわけじゃなくて、
土台になるストーリを踏まえて、新しく作ってるわけです。スピンオフ的な。同人誌的な。

語り口とか時代背景とか、専門家が読んだらどう思うのか分からんけども、
凄い。なんでそんな事ができるのか。やろうと思うのか。
物部麁鹿火の娘、影嬪。 司毘(平群鮪)、太子(武烈天皇)などが出てくるわけですが、
なんか分からんけど凄い。

そういや前作の赤猪子も古事記の引田部赤猪子から取ってるんだった。

不思議な作家さんやと思う。
物語・ストーリーではなく、文章のつくりだけで他との違いをここまで産み出せるって凄い。

芥川賞候補になった時の選評
 
 
 「装飾的な文章のつくり(おそらくわざとやっていると思われるのですが)が、
  効果をあげていなかったように思います。」

これに対して真向から反発してるようにも思えた。

だったら装飾的な文章のつくりだけで勝負してやるわ、みたいな。

またまた次回作が楽しみな作家が増えて嬉しいぞ。



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