2015/01/08

2015年始動。 152回芥川賞の予想。

今年も飛躍せずとも低空飛行でいきます。
低空で飛行しながら少しづつ上昇するのって凄いエネルギー要るよね。
いっそ急上昇してなだらかに下降するほうが楽そう。
知らんけど。

今日からお店も開けています。

年末がバタバタだったのでやっとこさ大掃除。

端材が山盛りになってきたので焚き火会で燃やしてしまおう。


明日は早速ですが奈良行って、和歌山行っての強行軍の為不在です。
スイマセン。 土日はずっと居てます。

納品や引き取り、見積もりで外に出てしまうと店を閉めないといけない、
ジレンマに苦しんでいたわけですが、
今春からもしかしたら!助け舟が! というお話も頂いて嬉しい限り。

まぁゆっくりやります。




そろそろ芥川賞の発表です。
年始でちょこちょこ読み直してみました、候補作はこちら。

152回芥川賞候補作。

・上田岳弘 『惑星』(『新潮』8月号)
・小野正嗣 『九年前の祈り』(『群像』9月号)
・小谷野敦 『ヌエのいた家』(『文學界』9月号)
・高尾長良 『影媛』(『新潮』12月号)
・高橋弘希 『指の骨』(『新潮』11月号)

今回は難しい。
けど本命、対抗、大穴、みたいな予想はほんとつまらないので言い切ります。

経歴とか候補回数を考えると『九年前の祈り』かな、と思ってたんだけど、
読み直した結果、たぶん取れない。

選評にもあったけど、上質な小説です。純文学らしい、質の良い作品。
けど得てしてそういう作品は取れない。新しくないから。
僕はそういう古典的な純文学が好きだけど。

『影嬪』は無いです。高尾さんは作家を続けるなら近いうちに取ると思う。

『ヌエのいた家』もない。直観的に。

今回はたぶん選考が長引きます。
飛びぬけてコレってのが無いのと、
『惑星』を強く推す人。反対する人がいるはず。

『惑星』は面白いんだけどSF要素が強すぎるから評価が分かれる。
最近の新人作家の中では飛び抜けてる。新しい。

『指の骨』も絶賛されてるんだけど、これはまたちょっと違って、
新潮新人賞の時に川上さんが選評に↓って書いてるんだけど、
 
 

 物語内容を超えて、小説を構成するもののすべての水準が極めて高い。
 とりわけ描写と比喩は秀逸である。

新人で若い作家が戦争文学をリアルに書ける、そこが評価されいて、
この人が書いたことが評価されている小説。
新人じゃない年配の作家がコレを書いていたとしたら?

そう考えると、自分しか書けない世界観のある『惑星』と比べた時にこっちが取る可能性は低い。

だから2択です。
『惑星』 か 『該当なし』か。 それ以外は無いと思う。

結果は反対する選考委員を振り切っての

























上田岳弘 『惑星』 が受賞。 だと思う。

僕は上田さんの小説が好きではないです。むしろ苦手。
古典的なのが好きなんや!


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